宝達志水町には多くの古墳が存在しますが、その中でも国指定史跡に指定の「散田金谷古墳」はとても貴重です。この古墳は、長径21m、短径18.5m、高さ4.7mの墳丘を有する円墳であり、子浦川と向瀬川に挟まれた低台地上に位置します。この古墳の築造年代は、武具、馬具、須恵器等の出土品からみて、6世紀後半、古墳時代の末期に築造されたそうです。
「散田金谷古墳」の石室内にある県指定文化財の「金谷の石棺」
こちらには、全長10mの北陸地方では最大級である「横穴式石室」と、全国的にも珍しい屋根に千木を載せた様な形状を持つ特異な形態の「家形石棺」を有しています。
金谷の石棺は、厚さ15㎝前後の大三枚・小五枚の板石からなる棺に、4枚の蓋(一部欠損)が乗る、組合せ式の「家形石棺」です。石棺の長さは、外形で底辺が230㎝、幅約110㎝、高さ127㎝を測り、内法は、小口で長辺75㎝・短辺69㎝、長さ200㎝、高さ90㎝を計ります。寄棟の屋根部に「千木(ちぎ)」状の突起を削りだした蓋をもつ特殊なものです。
こちらの古墳の散策は無料で行うことができますが、「散田金谷古墳」の石室は施錠されており、中に入ることができません。屋外の電灯板のスイッチを押すと10分間室内照明が点灯します。もし石室を開場し内部の見学を希望する場合は、あらかじめ宝達志水町教育委員会まで問い合わせが必要ですのでご注意ください。
施設名 | 散田金谷古墳(さんでんかなやこふん) |
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住所 | 石川県羽咋郡宝達志水町散田ナ107 |
電話番号 | 0767-28-5180(宝達志水町教育委員会生涯学習課・文化財室) |
アクセス | のと里山海道今浜I.C.から車で約13分 |
駐車場 | 無料 ※「古墳の湯」駐車場利用可 |
国指定史跡 | 指定日 昭和57年1月16日指定 指定面積 633.97平方メートル |
ホームページ | https://www.houdatsushimizu.info/spot/sanden_kanaya_kofun |