七尾と穴水をつなぐ「のと鉄道」。全長約33km、8駅からなる鉄道です。七尾湾すぐそばを走るので、車窓からの眺めをゆったりと見ているだけでも癒されます。
穴水駅⇔能登鹿島駅⇔西岸駅⇔能登中島駅⇔笠師保駅⇔田鶴浜駅⇔和倉温泉駅⇔七尾駅
「のと鉄道」は合計8駅からなりますが、そのうち七尾駅と和倉温泉駅の2駅はJR西日本との共同利用駅で、金沢方面から七尾市内への玄関口として七尾駅、また和倉温泉駅には和倉温泉へ向かう方が毎日多く乗り降りされています。またその先は、のと鉄道のみの運行駅となりゆったりとした時間が流れます。ここより先の各駅には、通常の駅名以外に駅ごとの固有駅愛称名がついています。どれも駅のすてきな名前がついているので、駅愛称名を眺めていくと更に列車の旅を楽しむことができます。
■七尾駅
七尾駅は、JR西日本の列車とのと鉄道の列車の2つの乗り降りができるホームが同じ駅の中にあります。それぞれ駅の中で別のホームに分かれるので、能登へ向かう場合は、正面右側の「のとホーム」から乗車します。チケットの購入も間違えないように気をつけてください。
■和倉温泉駅
この駅近くには和倉温泉があります。特急列車が一日に数本到着し、その列車に合わせて多くの旅館の送迎バスがロータリーに並び活気溢れます。
駅の中には観光案内所もあります。和倉温泉の情報はもちろん、近隣の情報もあるのでわからないことがあれば気軽に問合せてみてください。
■田鶴浜駅 (駅愛称名:たてぐのまち駅)
田鶴浜と言えば「建具の町・田鶴浜」として全国的にも有名です。その為、駅愛称名も「たてぐのまち駅」です。駅のホームや待合室などにも建具が配置されています。
■笠師保駅 (駅愛称名:恋火駅(こいびえき))
この地域では、年に1度「塩津かがり火恋まつり」で男神と女神が出逢います。この日は2000個もの灯明が海上を照らすそうです。そのようなロマンティックな由来がある駅の中にはハートを使った”可愛い”がちりばめられています。
■能登中島駅 (駅愛称名:演劇ロマン駅)
無名塾のロングラン公演の舞台としても有名な能登演劇堂がある駅。また牡蠣が有名な地域の為、多くの牡蠣店が近隣にあります。
能登中島駅には、全国的にも珍しい鉄道郵便車「オユ10 2565」も展示されています。
■西岸駅 (駅愛称名:小牧風駅(おまきかぜのえき))
この駅は、西岸駅という名前もありますが駅愛称以外にも、さらに別の「湯乃鷺駅」という名前をもっている変わった駅です。
2011年4月~9月に放送された『花咲くいろは』というテレビアニメに登場する湯乃鷺温泉の最寄り駅、湯乃鷺駅のモデルになった駅が、この西岸駅です。その為、聖地巡礼として今でも多くの方がこの地を訪れています。
また、駅前の道路を渡るとハーバーがあり、「リアス式海岸」がみれる駅としても知られています。この場所をグルっと散歩することもできます。
■能登鹿島駅 (駅愛称名:能登さくら駅)
別名「能登さくら駅」と呼ばれているだけあり、春の桜の時期になると、ホームはもちろんのこと、列車の中からも桜を楽しんでいる方が多数いらっしゃいます。また少し高台になっているホームからは七尾湾が望め、列車を待ちながらゆっくり海を眺めることもできます。
■穴水駅 (駅愛称名:まいもんの里駅)
おいしいものがたくさんある能登。能登弁で美味しいものを「まいもん」ということから、駅愛称名は「まいもんの里駅」です。以前はこの先も続いていたのと鉄道ですが、現在はこちらが終点となります。
車窓からの景色が美しいのと鉄道を、ぜひ楽しんでみてください。
施設名 | のと鉄道株式会社 |
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住所 | 石川県鳳珠郡穴水町字大町チ24番地2 |
電話番号 | 0768-52-4422 |
ホームページ | http://www.nototetsu.co.jp/ |
普通列車以外にも、ゆったりと世界農業遺産を望みながら走る観光列車「のと里山里海号」もあります。