「ナナオニシキ」(和名)、「ナナオクラミス・ノトエンシス(NANAOCHLAMYS NOTOENSIS)」(学名)をご存じですか? 「ナナオニシキ」とは、約1200~1600万年前の代表的な貝化石です。そしてこちらには、七尾と能登の名を冠した名が入っています。これは、七尾市岩屋から世界で最初に発見されたことを記念して命名されました。この石碑は、七尾総合市民体育館前に建てられております。
石川県指定天然記念物「岩屋化石層」
「岩屋化石層」は、平成2年9月26日に石川県指定天然記念物として指定されました。七尾総合市民体育館の裏の崖下に、上記の看板が立っており、下記の説明が書かれています。
岩屋化石層は、七尾市の西部丘陵地にあり、石灰質砂岩より構成されています。新生代新第三紀中新世中期頃(約1500万年前)に堆積した下部層と、その一部がその後、風化・浸食をうけて再堆積した新第三紀鮮新世(約300万年前)の上部層との二層からなります。
下部層は石灰質粗粒砂岩からなり、主要な化石には、こけ虫類・貝類・ウニの殻・サメの歯等があります。また上部層は下部層よりやや細粒な石灰質砂岩からなり、貝・有孔虫・サメの歯等の化石が含まれています。
この「岩屋化石層」は、化石の質・量からみて、日本でも有数の化石の宝庫であり、特に学名に七尾と能登の名を冠した新属・新種のホタテガイ類の”ナナオクラミス・ノトエンシス”は貴重であります。
この看板の裏の岸壁が「岩屋化石層」で、上部には岩屋化石層を見ることもできます。
施設名 | 石川県指定天然記念物 「岩屋化石層」 |
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住所 | 七尾市小島町西部 4~8 内 |
電話番号 | 0767-53-8437 七尾市役所 教育委員会スポーツ・文化課 |
駐車場 | なし |
石川県指定天然記念物 概要 | 指定日 平成2年9月26日 指定面積 4807.2平方メートル |
”ナナオニシキ”について
ナナオニシキとは、1929年(昭和4)、横山又次郎氏(当時東京大学教授)が七尾で発見し、新種として報告されたため属名と種名が七尾に由来しています。
「のと里山里海ミュージアム」内説明文
貝殻は中型で厚く、放射状にあばらが刻まれています。
ナナオニシキについては、のと里山里海ミュージアムにも説明があります。