中能登町の山間部に位置する十却坊霊場にてこんこんと湧き続ける「十劫坊の観音の水」。この地下水は真夏の水不足のときも枯れることなく湧き続けるという水量を誇る天然の自然水です。
この十却坊という場所は、今より約500年ほど前に七尾城主だった畠山氏の家臣が隠れ住んでいたといわれています。しかしながら、上杉謙信との戦乱にて、この建物はすべて焼失し、復興されることなくそのままになっていました。昭和61年に日蓮宗蓮華寺の南谷進日住職が、この地に古い墓の供養塔を建てる計画をしていたところ山中から湧き出る水を発見しました。その際に義母より「瀬戸伊助谷に供養水が流れているから、観音様をまつって水をかけ供養せよ」というお告げをうけていたことを住職は思い出し、さらに山脇を30メートルほどの横堀したさらに綺麗な水を発見しました。この水は、火成岩、珪藻土を豊富に含有し、葉緑素も多く含まれており「観音の水」と呼ばれています。
水質検査の結果、この水は雑菌の混入がない良質の水であることが証明されたため、現在でもお茶やコーヒーなどの食用水として利用する方も多く、県内外から多くの方がこの水を求めてこの場所を訪れています。
こちらには11箇所の蛇口が作られている為、水くみがとてもしやすい形になっています。
また地内には「十劫坊堂」があります。
またこの場所は、観音の水として有名ですが、住職が長年霊場を浄化するために桜、紫陽花、つつじ、紅葉など約3000株もの植物を植え続けてきたさまざまな植物が四季折々の美しい景色をみせてくれます。
施設名 | 十劫坊 霊水 観音の水(じゅっこうぼう れいすい かんのんのみず) |
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住所 | 石川県鹿島郡中能登町瀬戸5-42-5 |
電話番号 | 0767-74-2505 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 4月1日~ |
駐車場 | 無料 |
利用料 | お気持ち |
アクセス | JR良川駅から車で15分 |