茅葺屋根の豪快な合掌組入母屋造りである「室木家」は、七尾市指定文化財である建物です。100年以上の年月がたっていますが今でもその美しい姿を残しています。
室木家は、この地域では草分け百姓として権威をもっていたそうです。
室木家の中にはアテ材を使った入り方式の形式で作られた囲炉裏があります。毎日ここで煙を炊き、その煙が屋根裏へ上がり茅葺屋根を守っています。
昔ながらの台所の道具も残っています。
建具はケヤキを使っています。戸も1枚板のケヤキを使っています。
正面は曲線を描いた珍しい仏間。この曲線は材をまげているわけではなく、広い材から曲面をかたどって作られているそうです。
亀の頭を模した岩と両手を広げて飛ぶ鶴の姿が鶴亀を表しており、とても美しい庭園です。
米蔵は現在、民族資料展示室として展示されています。この蔵は平成19年の発生した能登半島地震で大きな被害を受けました。その際に修復をして今の姿となっています。中には興味深い農機具なども多数展示されています。
現在は七尾市が大切に保管している明治の館「室木家」です。
施設名 | 明治の館(室木家住宅) |
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住所 | 石川県七尾市中島町外ナ部13番地 |
電話番号 | 0767-66-0175 |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・冬期休館(12月11日~3月10日) |
入館料 | 一般:300円(団体20名以上200円)、小・中・高校生100円(団体20名以上50円) |